優れもの レモン「檸檬」

レモンに疲労回復・美肌効果が有る事は知られているが、皮ごと食べる事で生活習慣病予防などにも効果が有る。防腐剤などを添加していない国産レモンが店頭に多く見られる。その中でも農薬を使わない有機栽培の安全な物を選び皮も調理する。温暖地域に向く物、比較的寒帯性の物。種の無い物や少ない物、酸味が強い物や穏やかな物など種類は多い。棘が無いものや小さい物は家庭で育て易い。

【レモン皮ごとの栄養・効能】

ビタミンC

柑橘類の中で含有量が一番多い。ビタミンCには風の予防や肌を美しく保つ効果も。

クエン酸

すっぱく感じるクエン酸はミネラルの吸収を促進する働きがある。疲労物質である乳酸を分解して乳酸が体の中に蓄積しない様にする効果もある。クエン酸を摂取するとエネルギーが効率よく作られるようになり、疲労から早く回復するようになる。疲労回復とエネルギーチャージにお勧め。

クエン酸はミネラルの吸収を促す働きがあるのでカルシュウムや鉄分を多く含む（魚・チーズ・レバー等）の料理の味付けに塩レモンを使用すると良い。

ポリフェノール（へスぺリジン、エリオシトリン）ビタミンＰともいう

レモンの皮に多く含まれるエリオシトリンは脂質に対する強い抗酸化作用が注目される栄養素。

肝臓・腎臓・血管中の過酸化脂質の生成を抑制し、肥満予防、糖尿病の合併症予防、筋肉の老化予防、癌予防や高血圧・動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果を発揮するほかエコノミークラス症候群予防などに効果が期待されます。レモンの果汁ではなく、皮や白い部分に多く含まれている。

（果汁100mlあたり約12㎎…皮や白い部分100ｇあたり約280㎎）

レモン果汁（皮ごと）を摂取する事により脂質代謝の改善に効果が有ると言われている。

カリウム

ミネラルの一種。不足すると食欲不振、脱力感、筋力低下などの症状がでる事が有る。

リモネン（皮に含まれる精油成分）

リモネンは甘酸っぱくて爽やかな香りを発している。香りを嗅ぐと脳内にα波がでてリラックス効果が高い。ストレスを取り除きリラクゼーション効果をもたらす。アロマオイルにも使用される天然の成分。

体の内側からは代謝を上げ同時にコレステロールを減らし、内臓脂肪を減らす効果が有る。

免疫細胞を活性化して菌やウイルスが体に侵入するのを防いでくれる。

脱毛の原因物質のひとつ５‐αリダクターゼを減らす作用があると言われ育毛成分として知られている。

胃や食道の健康維持にも有用で、胸やけや逆流性食道炎の予防・緩和に効果が有ることがわかっている。

レモンを丸ごと日々の食事・スイーツ・飲み物に取り入れる事で健康維持の役目を果たします。

漢方において

レモンは体の熱を鎮め、のぼせやほてり等、熱の症状を改善して体内の水分をふやす。

レモンの皮には気の流れを活発にする作用が有るとされている。